あん? 「二度と行くか」と決意した店にもう一回入ってしまわない方法?
いや。わかるぜその気持ち
なんでなんだろうな
不愉快な思いさせられたはずなのに、ついついもう一回入ってもう一回不愉快になって後悔しちまうってんだから救えねえ話さ
たぶん忘れちまうんだろう
怒りが薄くなっちまってるといえばいいのかな
でも何とかしたいよな
ある店に金を支払う、ってことはよ
その店に投票するってことだからさ
いやな店に票は入れたくないよな
で、どうすりゃいいのかってことだが、目下オレ様がやってるのは
店の情報をファイルに保存する
これだな
ファイル名は「二度と行かない店」でどうだ?
たとえばだ、数カ月前のオレの話を聞いてくれるか
下の画像は某うどん屋の「カツカレーうどん定食」なんだが

店のお姉ちゃんが「お待たせしました~」ってゆって出てきた
ナニこれ
カツが Too small と存ずるがいかに
帰るとき、うっかり入口前のショーウィンドウの見本をもう一回見てくるのを忘れたんだが
こんなに小さかったわけはない
なぜなら見本を見て「おいしそう」って感じたからこそ、店に入って注文したわけだから、これは
The 詐欺
名詞の前にThe をつけて「これぞ詐欺」
店側とすれば、
「見本は実際の商品と異なる場合がございます」
だの何だのと言う用意があるんだろうがな。
通るかそんなもん
それで詐欺が詐欺でなくなるなら、ワシ今すぐ詐欺師に転職するわ
しかしな、オレ様は今回、その店の悪口かいてうっぷんを晴らしたいんじゃない
これが本題 ⤵
どうやってもう二度とその店に行かないような仕組みを作るか
という題材でいこうぜ
いいな?
冒頭でも言ったとおり、いやな思いをした店の情報を、
情報端末のアプリを使って保存する
のがいいと思う
アプリはできれば、クラウド上(端末に保存するのではなくてネットのサーバー上)に保存できるのがいい
そうすれば携帯でどこでも見れて便利だ
オレ様のおすすめはGoogleドキュメントだ
理由は「プレミアム会員にアップグレードできます」みたいなアレが出てこないから
あと検索もしやすい
例えば、オレの場合、検索窓に、
「二度」
と入力するだけでファイルの候補に
「二度と行ってはならない店」
というファイル名の候補が出てくる
ずいぶん前に作ったファイルだ
検索するときは、ファイル名じゃなくても、店の名前を入力してもいい
たとえば「○○うどん」と入力してもファイル「二度と行ってはならない店」が出てくる
つまり件名も検索の対象になるけど、本文の文字も検索の対象になるってことだ
便利だよな
さて今、そのファイルを開いてみたところ、さっき言ったうどん屋の名前「○○うどん」がある
これはもちろん、オレが上の画像の定食を食べながら打ち込んだものなんだが、
こう書かれてる
2度と来ない。
かつが小さい。
出てきてガッカリ。
深みのない味。
辛いだけ。
しゃぼっしゃぼの汁。
腹だけ膨れて終わり。
ムカつきながら食べることになる
これがカレーか?
メニューの栄養表示も、デザインの基本を完全に無視してる。
商売を真面目にやってない証拠。
とある。
最後の方に書いてある、メニューの栄養表示というのは、画像で出すと店名が特定できてしまうから載せてないが、
要するに「当店のメニュー別栄養とカロリー」みたいな表が貼りだされてるんだが、
背景と文字の配色が、黄色と赤と緑と青で構成されててものすごく見にくい
こういうのを、
視認性を考えない配色
という
よって、デザインの基礎を知ってる人間が社内にいないか、あるいは、いてもその人間が掲示物の作成に関わってない、と考えられる。
こういったところを見ても、うまい料理が出てくる道理がないと思わんか?
ではここで一度、君らに模擬演習をしてもらおう。
場面設定は、
① とあるカレー屋に行った
② そこで不愉快な思いをした
③ 「二度と行かない店」ファイルを作って、その店の悪口を入力した
④ その後、数カ月たった
というところから。
いま君らは、お腹がすいている
すごくすいている
何も作りたくない
頭の中にカツカレーが浮かんだ
「カツカレーが食べたい」
カツカレーとくれば、思い出すのは例の店だ
「そういえばあの店があるな」
そして、
「久しぶりに行ってみるか」
と思った。
しかし、何かうっすらとかだが、頭の中に良くない印象がある
そう思ったらすぐ携帯を確認だ
その店を「二度と行かない店」ファイルにブラックリスト入りさせたかどうかは、長い間行ってなかった店だから、おぼえてない。
でも、させたかもしれない
とにかく開いてみる
開いてみると、あった
入力してた
見ると、前回行ったときに入力したその店の悪口がずらりと列挙されてるではないか
読んでるうちにあのときの怒りがよみがえってくる
そうすると急速に行く気がなくなってくる
その結果、しぶしぶではあるが、がんばって家で何か食べれるものを探そうかな、っていう結論になる
という仕組みだ
どうだ、
そそられるだろう?
また、オレのファイルの中には、当該うどん屋の他にもブラックリスト入りしてる店がいくつかある
某有名ラーメンチェーン店の名前もあり、今ファイルを開いてみたところ、こう書かれている
チャーシュー煮卵ラーメンはコスパ悪し。
チャーシューが美味しくない。
から揚げは、衣がカリカリするだけで肉がすくない。
衣だけ食わされてる感じがする
また全国チェーン展開している、とある丼もの専門店もリストアップされてる
内容はこうだ
ベトベトした味
美味しくない
いつ行っても衣がサクッとしてない
車で往復30分、800円を消費して食べる価値はない。
とある。
いま読んでも「あのとき感じたマズさ」と「不満足感」が思い出される
かくしてあのしょうもない店たちに行かずに済ませれた日がたくさんあった
そんな日は、何だか勝ったような気分(何にかは分からんが)になれる。
わかるだろ? この気持ち。
こういう仕組みは存外に大切じゃないかと思うんだ
こうやってマズい味を自分の生活から排除する仕組みをつくることで、
マズい味に自分が慣れてしまう
ひいては
不愉快を甘んじて受け入れる体になってしまう
すなわち
「世の中こんなもんだろ」っていう思考回路になる
のを防ぐことができると思うんだよな
脳の中の「あきらめ」が占める割合を大きくしちゃダメだ。
これを許すと「自分でやれることをやる」ていう気持ちが閉め出される気がする。こういうのを、
クラウディングアウト
っていうらしい。
悪いもののが入りこんで、そのぶん良いものの居場所が少なくなって、結果追い出される、っていう現象だ
だから、マズいものを食べないっていうのは、贅沢っていうのとは違うと思う
やっぱり自分がいいものに囲まれると、自分の周りの人たちの人生を幸せにする能力も高まるんじゃねえか?
だからさ、そうしようぜ?
少なくともオレらはさ
“あん? 「二度と行くか」と決意した店にもう一回入ってしまわない方法?” に対して1件のコメントがあります。