あいつらにオレ様のブログのタイトルは決めさせねえ
有り体に申そう。オレたちはメディアに踊らされてる。
たとえば中国の漁船が、日本の領海に侵入したニュースを観たとするよな?
それを見て感情が動く。
するとその話題は記憶にのこり、その話題は脳の中で利用可能性が高まる。
そうすると今日会った仲間と話をするときに、その話題を持ち出すことになる。
このように、ニュースを観ると、報じられた内容が頭の中の一定割合を占めるようになり、人はそれを元に行動を起こしやすい。
これを心理学用語で利用可能性ヒューリスティックという。
つまりオレたちは、メディアに話のテーマを強制させられてる。
コントロールされてる。
あやつり人形みたいなもんだ。
メディアが傀儡子(くぐつし)で
オレたちが人形だ。
オレは、操られること自体は良くも悪くも無えと思ってる。
いい方向に操ってもらえるなら大歓迎だ。
だがオレたちレベルに限れば、中国船の領海侵入よりもうちょっと良い話題がありそうなんだよな。
この利用可能性ヒューリスティックは、多くの心理学の研究で実証されてる。
このヒューリスティックの例としては、たとえばイスラエルで爆弾テロがあったとする。
メディアがそれを報道するよな。
するとそのニュースを観た人は、爆弾テロが起こる確率を実際より大きいと見積もるようになる。
また、オレが大谷翔平の活躍を報じたニュースを観たとする。
オレ様の脳は、これを重要なことだと認識する。
(メディアは視聴者がそう感じるように誘導することに長けている)
そしてオレ様はこのブログで、よし大谷翔平について書こう、と思い立つわけだ。タイトルは「快挙!大谷翔平リーグ最速40号ホームラン!」とかな。それはやりたくない。
結局いいたいことはこうだ。
オレ様のブログのタイトルはオレ様のみが決定する権限を有する。
また同じく、オレたちが話す内容はオレたち自身が決定する権限を有する。
つまりオレたちにはメディアから距離を置く規律と習慣が必須だってことだ。