人を病気にさせるためのリモコン機能
うちの教室に来てくれてる生徒の男の子から聞いて、ゾッとした。
最近のテレビリモコンにはYoutubeボタンがある
マジすか。
ただでさえ中毒性の高い動画配信SNSを、さらに便利にってことだろ?
あえて例えるなら、このたび近くの公園の入り口に覚醒剤の自動販売機が設置されました、みたいなことだ。各自治体標準装備で。
いやー。
こっわ。
ボクは今Youtubeもテレビも見てない。
そうするのが自分のためだと思ってるからだ。
はじめは落ち着かない。
手持ち無沙汰でもある。
でもだんだん自分から毒が抜けていくのがわかる。
今にして思えば、自分の意志でやってたと思ってたことが、実はメディアに決めさせられてた。
デジタルコンテンツは覚醒剤ほどわかりやすくない。
国民の多くはこういうサービスは良いものと思ってる。
規制すれば世論は許さないだろう。
そうなれば次の選挙で議席は取れない。
よって国も規制しにくい。
もちろん動画配信サービスは良い面もある。
動画で効率的に理解できる教養というのもあるから。
しかし良い面悪い面を比較すると、どうやら悪いほうに大きく偏ってる。
人がもし完璧に合理的なら、動画配信サービスもテレビも文句なく社会に必要なものだ。
だから「YouTubeボタン」もテレビのリモコンにぜひともつけるべきだ。
だが人には、ぬぐいがたい習性がある。
言うまでもないが、ボクは動画を見る人を否定しない。
刺激があるものに引きつけられる、これは無理もないこと(言ってるボクだって引きつけられる)。
さらに言うなら動画配信者、Apple、Google、Youtube運営、みんな悪くない。
彼らだって我々と同じ、彼ら自身と彼らの家族を養うため、収益を求めてやってるにすぎない。極めてまっとうな活動だ。
政府も悪くない。
さっきも言ったが、彼らといえども何でもかんでも規制できるもんじゃないし、かつそうするべきでもない。
誰も責めるつもりはない。
ただ言いたいのは世の中おそろしいってことだ。
そして最後に君らに、情報端末(テレビを含む)を遠ざければ色々イイことあるぜ、っていう提案をしたい。
すぐには実行できないかもしれないけど、いつかのために頭のすみにでも置いといてくれ。