「親知らずを抜く」と「不要な物を処分する」は似てると思うんだよな

前回の投稿では、歯医者で、

「一本目の親知らず」を抜いた

って話をしたんだが、今回の投稿は

「最後の一本の親知らず」を抜いた

って話だ。



なぜ今行こうと思ったか?

「気が向いたから行った」んじゃねえぜ?

オレのカレンダー様がのたまうんだ


歯の検診に行け




と。


オレの生活上の方針は、カレンダー様には絶対服従
カレンダー様が法である。


「4/15、歯の検診」と書いてあったので、
「御意」、ということで、行ってきた。歯医者。

こうでもしなきゃオレ様に限って「そろそろ歯医者行っとこうかな」とか思うことなんぞありゃしねえ。

コワいんだよ。歯医者がよ。



ということで電話で予約して、歯医者に着いた。


先生、カルテを見てオレの前回の親知らずの抜歯を思い出したらしい。

「うん、こっちの親知らずも、できたら抜いたほうがいいね」

とのこと。



然り、だ。

前回から今まで、オレも何だか「やり残し」を抱えてるようで気持ち悪かったんでな。

「じゃあお願いします」と答えた。



さっそく、レントゲン取り直しーの、先生がそれ確認しーの、麻酔ぶっ刺しーの、5分待ちーのして、効いてきた麻酔が。

先生がやってきて、


はい開けてくださいー、て言われて、アーンして、チョコチョコって触りながら、先生は言った。

「あれ? あー、・・・こんな風に生えてんのか・・」

だと。


おい、何なんだ


ともかく先生、抜き始める。

しかし今回、なかなか抜けない。


ペンチでメリメリやりながら、先生、小っちゃい声で「あーこれは大変だなあ」とかつぶやくんだ。

コワいんだってそれが。


そのうち先生「あ、割れた」と言った。


きた。前回同様、今回も割れちまった。歯の頭が。


つまり、残りの根っこだけ、歯茎に置き去りにされちまったんだ。


まあ一本目で経験済みだったから、オレは不思議なほど落ち着いてたけどな。



とはいえ、今回は前回より苦戦してるっていうのは何か感じてた。


ペンチ(のような物)で引いてみたり、歯を削ったり、を繰り返してる。

たぶん、ペンチで歯をつかみやすくするために、歯を機械で削って成形してるんだろ。

器具の「チュイーン、ガリガリ」とペンチの「メリメリ」が何回も繰り返される。

だが、抜けない。


先生、何回もオレに「大丈夫ー?」って聞いてくれる。

おう、オレは大丈夫だぜ、何とか。
(でも、そっちは大丈夫なのか?)



そうこうしてるうちにやっと抜けた。


先生、ホッとした様子で、

「いやー、根っこが内側に曲がっちゃっててねー」だ、

「レントゲンでは真っすぐに見えたんだけどねー」だ、

「あと10分やって抜けなかったら口腔科に回そうかと思っちゃった」だ、

「言い訳考えながらやっちゃってたよー」だ、

コワいことをのたまう。

どうやら、オレみたいな生え方したケースは初めてだったらしい。


しかしともあれ、一回でケリがついて本当に嬉しかった。

知らない病院で、改めてもう一回、とか勘弁だからな。



これでようやく

親知らずのことを考えなくてよくなった

それが嬉しいんだよ

後顧の憂いがなくなった、ってことだろ?


例えるなら、大そうじで読まなくなった本を捨てたときの気分に似てる。

捨てたら最後、もう金輪際「これ、また読みたいと思うことあるかな?」と毎年大そうじのたびに考える必要がなくなるだろ?

だってもう無いんだから

無いものを目にすることは決してない。
ちがうか?


親知らずも然りだ。

なくなった。

だから、「ない」状態が、今後、ふつうになってくるだろう。

そしたら「以前、あった」ことをだんだん忘れていくし、

人との話題にもしなくなる


つまり、他の事を考える余裕ができたことになる。

どうだ、

そそられるだろう?


だから君らも、親知らず、できるなら抜くことをすすめるぜ

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